作文ワールド


(いろいろな作文)

― その2―
も く じ
    

「その1」がいっぱいになったので、ここに「その2」を設ける。
「その1」はこちら


も く じ
「片づけ」 中1 涼夏さん ギロッ! 中3 花歩さん
「新・寝太郎物語」 中3 沙耶さん 「いちごがり」 小6 蛍さん
「抜歯」 中3 花歩さん 「虫」 中3 沙耶さん
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11 12
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.「片づけ」(中1 小林 涼夏)

短編小説のような作文を紹介しよう。

添削例・諸注意
 5年生の夏休み前の頃、教室で友だちと話しながら、朝の準備をしていた。その友だちは声が大きく、アクションが大きい女の子だ。その子が机の引き出しを開けた。その瞬間、「ギャー、いやっ、ゴキブリだー」とさけんだ。引き出しからゴキブリが飛んで出てきたのだ。その声の大きさに皆びっくりした。となりのクラスの人までが見に来てしまった。皆、その子の引き出しを見て、おどろいていた。「きたな!」と声をもらしている人もいた。口の悪い人は、「このきたなさは、だれもまねできない」と言っていた。その子は、この事件を機に、引き出しをきれいにするようになった。
 その1か月後には、クラスの中で引き出しが一番きれいになっていた。しかし、引き出しの中に入っていたものは、机の横にかけてある手提げの中につめこまれているだけだった。私はそれを知って、中休みにその子と片づけをすることにした。手提げの中がすっかりきれいになり、その子に「助かった」とお礼を言われた。ところが、1週間後には引き出しの中は元にもどっていた。それからは毎日注意して、今ではきれいにたもっている。
 私も家の机の上がすごくきたない。勉強できないほどだ。しかし、私は友だちの出来事があって、自分もがんばろうと思って、机の上を片づけている。今はすごくきれいだ。これからも片づけをし、気持ちよく勉強できるように心がけたい。


横光利一(川端康成と同時代の作家)に「機械」という短編がある。
この作文はどことなく、それに似ている。

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「ギロッ!」 (中3 宮尾 花歩)

花歩さんは瞳が大きい。

添削例・諸注意
 私は学校へ行く時、電車を利用しています。朝の電車にはたくさんの人が乗っています。汗をかきまくっている男性や、ひたすらスマホを使っている女性がいます。そんな中、私はある少女とのことを今でも覚えています。
 その少女は私より1~2歳年上に見えました。パンを食べながらスマホの画面をじぃ~っと見ていました。それを見ていると、私はその子と目が合い、ギロッとにらまれました。その日、私は機嫌が悪く、にらまれた仕返しに私もにらみました。すると、私はその子からにらまれたので、私もまたにらみました。このアホのようなことは、私が電車を降りるまで続きました。降りる時、私はギロッとにらまれました。とてもむかむかしました。けれど、電車から降りたらにらみ返すことができません。その時、私の頭の中にアイディアが思い浮かびました。私は発車寸前の電車の方向をチラッと見て、窓越しにその少女をにらみ返し、それ以上にらまれないよう、すぐに目をそらしました。電車が遠ざかると、気持ちがとてもすっきりしました。
 今考えると、とてもバカなことをしていたと思います。これからは、にらまれてもスルーすることにしようと思いました。


「目は口ほどにものを言い」という言葉がある。
無言の、すさまじいバトルだったことだろう。

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「新・寝太郎物語」(中3 近藤 沙耶)

添削例・諸注意
 私のクラスには、授業中でも休み時間でもずっと寝ている人がいます。
 始業式の後、3年生になって初めての学年集会がありました。私はふだん学年集会ではほとんど寝ているのですが、学年の始めの集会は大事なものらしく、先生が寝ている人がいないか見張っていたので、この時は起きていようと思いました。退屈なので、周りをきょろきょろ見回していたら、クラスの男の子が寝ていて、先生に注意されていました。説教が終わって、反省していると思いきや、その子はまた寝始めました。それに気づいた先生はまた説教しに行きましたが、説教が終わると、また寝てしまいました。起こして、寝てを数回繰り返して、先生があきらめてしまいました。
 私はそれを見て、とても驚きましたが、その男の子に感心しました。私はその子のように、何度注意されてもめげない精神力をつけたいと思いました。「三年寝太郎」という物語があるそうですが、その子は現代の寝太郎といった感じです。


眠くてしかたがない、ということがある。
その子はそんな状態だったのか、それとも、図太い性格なのか、
たぶん、後者なのだろう。

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「いちごがり」(小6 オコナ- 蛍)

いちごがりは、食べるだけが楽しいのではないようだ。

添削例・諸注意
 2月の中ごろ、父と母と弟、それに友達の幸子さん、デイヴさんと、近所のいちご農園へ行きました。友だちとはいちご農園で待ち合わせました。10時ごろに、2人はもう来ていました。
 その日は、雲一つない快晴で、空気はひんやりしていました。係の人が来て、ビニールハウスへ案内してくれました。係の人は、「最近は天気が良いから、いちごもぎょうさん取れまんで」と言いました。「いちごがぎょうさん」と聞いて、とてもうれしくなりました。
 ビニールハウスの中に入ると、1メートルぐらいの高さの台が10列並び、まだ緑のいちごや、真っ赤ないちごがぶら下がっていました。大きいのや小さいのもありました。私たちはさっそくはさみでいちごを取り始めました。食べてみると、今まで食べた中で一番おいしい気がしました。
 大人たちは、いちごを20個くらい食べていました。弟と私は30個くらい食べました。私は、朝ご飯を食べていなかったら、もっとたくさん食べられたのになあと思いました。
 いちごでおなかがいっぱいになったころ、みんなで写真をとりました。幸子さんがとってくれました。係の人が、頭につけるいちごの形のかぶり物を貸してくれました。父が、真っ赤なかわいいいちごのかぶり物をかぶると、まるで父のために作られたように、頭にぴったりとはまったので、とてもおもしろかったです。
 3日ほどして、幸子さんから写真が送られてきました。写真を見ると、私と弟がいちごのかぶり物をしている横で、父だけがトマトのかぶり物をしていることに気がつき、おかしくて、母もいっしょにみんな笑いだしてしまいました。


愉快なお父さんに、愉快なかぶり物があったというわけだね。

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「抜歯」 (中3 宮尾 花歩)


添削例・諸注意
 3月の初めごろ、私は歯を2本抜いた。左右の耳の後ろの歯だ。私はこれまでの人生で、歯についてはいろいろな経験をしてきた。前歯は3本を除いて、全て兄2人のせいでとれた。けんかをしている時にとれたり、蹴られてとれたりした。小さい頃はお互いに暴力が激しかったため、歯が何本も抜けた。今思うと、乳歯が簡単にとれたので、歯医者に行くよりはよかったのではないかと思っている。
 私は歯医者がとても嫌いだ。待合室に「キーン」というドリルの音が聞こえてくると、自分の歯を想像して、冷や汗が出る。先日行った歯医者でも、その音が待合室に聞こえてきた時は体が固まった。名前を呼ばれ、緊張しながら入って、椅子に座った。先生が入ってきて、今日は何を行うのか説明してくれた。けれど、その時はもうドキドキしていて、話が耳に入らなかった。恐怖心でいっぱいの時、視界に恐ろしいものが見えた。麻酔の注射器だ。それを見た時は、恐怖が極まった。「やめて!」と叫びたい気持ちを抑えて、その注射器を凝視した。先生に、痛いか尋ねてみると、「チクッとするだけで痛くない」と言った。けれど、注射針が歯ぐきにささった時、先生の言葉を信じるべきだはなかったと後悔した。チクッではなく、グサッとした痛みだった。まだ乳歯は本残っているが、もう2度と歯医者で抜いてもらいたくはない。
 祖父の話によると、子どもの頃は山奥の村に住んでいて、近くに歯医者がなかったので、子どもたちは歯がぐらぐらしだすと、歯を釣り糸で結んで、糸の片方を手首に巻いて寝たそうだ。すると、朝になったら歯が抜けていたという。痛くもなんともなかったそうだ。今度はこれを試してみようと思う。




◯ すさまじいねぇ。











← 視界に恐ろしいものが入ってきた。

昔の少年の知恵も借りるべきだろうな。

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6.「虫」(中3 近藤 沙耶)

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