作文ワールドW

理科作文

(その1)

はじめに    も く じ

理科作文−その2
作文ワールド(原点)   作文ワールドU(1人1人の作文) 
作文ワールドV「社会科作文1」
  ーその2  ーその3
作文ワールドX「スポーツ作文1」  −その2
Y(七五の四行詩)   Z(図工作文)  \「家庭科作文」
[(エトセトラ)   ](作文のこころ)
「東日本大震災」の作文・第1部  第2部・第3部

作文打出の小づち 総もくじ

小学生の作文教室  作品展示場(扉)  トップページ 



も く じ
○ はじめに

10.『白い帽子』       − 咲歩さん(小5)
11.『雪合戦』         − 雅大くん(小5)
12.『琥珀』(こはく)     − 渉くん(小5)
13.『腐葉土』(ふようど)  − 陶子さん(小5)
14.『レールのすき間』   − 咲歩さん(小6)
15.

 ☆「地震や津波の起こるわけ」 −海斗くん(小4)、他

1.『大岳鍾乳洞』      − 啓介くん(小6)
2.『簡易網戸掃除機』   − 宗晃くん(小6)
3.『モンシロチョウ育て』(1)
  『モンシロチョウ育て』(2)− 明くん(小3)
4.『カブトムシ』(1)幼虫
  『カブトムシ』(2)誕生 
  『カブトムシ対クワガタ』 − 康輔くん(小3)
5.『土』            − 日菜さん(小5)
6.『砂鉄集め』        − 明くん(小3)
7.『マチカネワニ』      − 賢児くん(中1)
8.『ユリシス』         − 咲歩さん(小5)
9.『分子模型』        − 洸太くん(小5)


○ はじめに

 社会科作文のページで紹介したのと同じように、生徒諸君の作文は
最初はすこぶる簡単である。
ところが、ひとことヒントを与え、あるいはアドバイスをすると、
作文は読み応えのあるものに生まれ変わる。

 ここでは、何らか理科に関係のあるものを紹介しよう。
ただし、単に理科の時間に実験をしたというだけのものは取り上げない。
疑問をもって調べたというものや、創意工夫をして何かを作ったというものなど、
何らか努力の跡のあるものを紹介することにする。

 なお、「理科作文」という名は「作文ワールド」の「風」に始まる。
風はなぜ吹くのだろう、という疑問から出発して、
モモちゃんは地球の自転、公転の速度まで計算することになったが、
答えを見つけようとするやり取りは楽しいものであった。


『大岳鍾乳洞』 (小6 密本啓介)

 大岳鍾乳洞は東京の西方、多摩川の支流・秋川の近くにある。
小さな鍾乳洞だが、東京都の天然記念物に指定されている。

はじめの作文 添削例・諸注意
 ぼくは、この夏休みに家族で秋川に遊びに行きました。そのついでに近くの「大竹鍾乳洞」に行きました。
 鍾乳洞の入り口は、子どもでもしゃがまないと通れないような小ささでした。それに霧が出ていてとてもさむそうでした。入ってみるととてもさむくてびっくりしました。少し行くと、鍾乳石の垂れ下がっている所がありました。初めて見る鍾乳石は、すごいなとしか思えませんでした。もっと行くとあちこちに鍾乳石や石じゅんがありました。かぼちゃのような石じゅんなど変わった形のものもありました。ぼくは、しょっちゅう天じょうに頭をぶつけていました。それにしゃがみながら進んでいるので足がつかれました。鍾乳洞を出るととてもあたたかく感じられました。
 鍾乳洞は、とても寒かったけど石じゅんや鍾乳石が見れてうれしかったです。

← 大岳鍾乳洞

← それに、入り口からは霧が出ていて、とても寒そう……
← 入ってみると、とても……

← 鍾乳石を見るのは初めてでしたが、3cm伸びるのに二百年もかかると聞いて、すごいな……(※ すごいと思った中味を書く)

← それに、……

← 鍾乳洞を出ると、……


← 鍾乳石が見られて、……

※ おしまいの所に「それにしても、なぜこんなほら穴があるのだろうと思ったので、調べてみることにしました」と付け足して、続きを書いてみよう。

 啓介くんは次の週に、調べたことを書き出してきた。次の作文はそれを整理したものである。
啓介くんはサイエンスクラブに通うなど、科学に興味をもっているので、科学の知識をかなりもっている。

書き直した作文
 ぼくはこの夏休みに、家族で秋川に遊びに行きました。そのついでに近くの「大岳鍾乳洞」に行きました。
 鍾乳洞の入り口は、子どもでもしゃがまないと通れないような小ささでした。それに、入り口付近には霧が出ていて、寒そうでした。入ってみると、とても寒くてびっくりしました。少し行くと、鍾乳石の垂れ下がっている所がありました。初めて鍾乳石を見て、たけのこがひっくり返ったみたいだなと思いました。もっと行くと、石じゅんもありました。石じゅんというのは地面にできた鍾乳石です。かぼちゃのような石じゅんなど、変わった形のものもありました。ぼくは、しょっちゅう天じょうに頭をぶつけていました。それに、なかなか真っすぐに立てないので、足がつかれました。鍾乳洞を出ると、外はとてもあたたかく感じられました。
 それにしても、なぜこんな洞ができたのだろうと思って、調べてみました。

 調べてみると、一つのことが分かりました。それは「鍾乳洞ができる所は、石灰が主な成分である」ということです。そうすると、その石灰成分を何かがとかして、鍾乳洞ができたということになります。そこで、別の資料で石灰をとかす物について調べてみると、「酸性の物」ということでした。酸性の物にはいろいろありますが、自然の中にある物というと、思いついたのが「雨」です。水は中性ですが、雨は空気中の二酸化炭素を取り込んで酸性になります。雨がふると、その水は地中へしみこんでいきます。それが石灰成分の地層をとかしていき、何千年も何万年もかけて地中に穴を開け、穴が洞となって大きな鍾乳洞になっていくのだと思いました。
 自分の結論が出たので、インターネットで調べてみました。そしたら、だいたい合っていました。これで、鍾乳洞のできたわけが分かりました。
 

 「大岳鍾乳洞」の写真等については、こちらへ。

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『簡易網戸掃除機』(小6 西村宗晃)

 宗くんは「社会科作文」で『鑑真記念館』を書いている。
去年の12月の初めごろ、宗くんから、つくばエキスポセンターの「ジュニア発明展」で
発明学会賞を受けたという知らせが入った。
いったいどんなものなのだろう。

 さっそくその掃除機について、
どんなきっかけで、どんな材料を使って、どのようにして作ったのかを書いてもらうことにした。

はじめの作文 添削例・諸注意
 十一月二十三日、勤労感謝の日に、「つくば科学万博記念財団」から電話がありました。担当の人から、「あなたの作品は、第七回ジュニア発明コンクールに入賞しましたよ」と言われました。
 「つくば科学万博記念財団」というのは、二十年前に行われたつくば科学万博の開催を記念して作られた財団です。この財団では、毎年全国から小中学生の発明品を募集して、ジュニア発明コンクールを開催しています。応募された作品のうち、最優秀賞一点、優秀賞二点、優良賞三点、子供の科学賞一点、発明学会賞一点が選ばれます。
 ぼくは、担当の人に「何賞に選ばれたのですか」と聞きました。すると、「発明学会賞です」と言われました。とてもうれしくて、心の中で「やったあ。」と叫びました。
 ぼくは、このコンクールに夏休みに作った「簡易網戸掃除機」を出品しました。母が網戸を掃除するのにとても苦労していたからです。網戸はやわらかく目があるので、雑巾や電気掃除機では汚れが落ちません。丁寧にやっていると一時間もかかってしまいます。うちには網戸が八枚もあるので、一日仕事になってしまいます。そこで、もっと簡単に網戸掃除ができないかと思って考えました。
 材料は、おもちゃのシャベル、スポンジ、歯ブラシ、ホース、ペットボトル、足ふみ空気入れです。空気入れで送った空気がペットボトルに入り、中に入れてある洗剤液がホースを伝って柄のついたスポンジに行くしくみです。空気入れからいったんペットボトルに空気を送ることにより、圧力ポンプと同じ原理で圧力がかかり、空気を送っていないときでも一定の水が流れ続けます。
 ぼくは去年、「鉢植え自動水やり器」を作りました。これはペットボトルを日光に当て、あたたまった空気がとなりのペットボトルに流れ、中に入っている水を押し出して、鉢に水をやるというものです。今回の作品はこれを改良して作りました。
 試運転の結果、水は流れましたが、思ったより勢いはありませんでした。これは、ホースが長く細いせいだろうと思いました。ホースを太くしてペットボトルをもう一個つけ、圧力を強くしたらいいかなと思いました。
 家族にも見せたところ、あまり水が流れるとすぐに空になってしまうので、ちょうどいいのではないかと言われました。母は、年末の掃除があるから出品したものを早く返してほしいと言っていました。
 次は、自分のための作品、たとえば「忘れ物防止器」のようなものを作りたいと考えています。

◎ 出だしがよい。臨場感がある。




◎ 説明がとてもよい。受賞の背景がよく分かる。
  次の段落へのよい橋渡しにもなっている。

















◎ 発明品もすごいが、説明もすごい。特に、この段落の後半が。







◎ 発明は突然できたわけではないという意味で、この話をはさんであるのもいいね。ふだんの心がけがうかがわれる。












← いったいどんなものなのだろう。次はこれについて書いてもらうとしよう。

 作文として、直すところがほとんどないので、このままにしておこう。

 「簡易網戸掃除機」の写真はこちらへ。

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『モンシロチョウ育て』(1)(小3 佐藤 明)

 明くんは活発だ。運動会のリレーではアンカーを務めるほど足が速く、
作文のほうも元気いっぱいに一度に1000字は書いている。
 明くんの観察は具体的で分かりやすい。とにかく、一生懸命にどんどん書く。
ここではそんな様子を紹介しよう。最初の題は「いっしょうけんめい育てたよう虫」だった。

はじめの作文 添削例・諸注意
 四月のげじゅんに理科の時間でモンシロチョウを育てることになった。
 学校のなかよし広場という所に8こキャベツがうえてある。一ぱんから六ぱんまでキャベツについているタマゴとよう虫をとりに行った。一ぱんからじゅんばんにとった。ぼくは六ぱんだ。やっととるじゅん番が回ってきた。花だんの中に入った。タマゴとよう虫がついているキャベツの葉を一まいとった。一ぱんにつき一まいとるのだ。ぼくのはんは五人だ。一人ずつえらんで、その中から一番タマゴとよう虫が多い葉をきめた。
 教室の中に入って理科のノートにかんさつをして、タマゴとよう虫の絵をかいた。タマゴが五ことよう虫が二ひき葉についていた。タマゴは一ミリメートルぐらいで、トウモロコシのような形をしていた。よう虫は五、六ミリメートルぐらいだった。
 書き終わったから、ロッカーの上においた。葉の表を下に向けた。なんでかというとモンシロチョウのタマゴはキャベツの葉のうらにうみつけられるからだ。うらを下にむけるとタマゴがつぶれてしまうからだ。
 次の時間にイチゴパックの中に葉を一まい入れた。
 ロッカーの上においた。全員終わってから、国語が始まった。
 毎日フンをそうじしている。葉を出してティッシュを出してイチゴパックをあらった。ぼくとゆうきとひできがそうじをしている。あとの二人は、やりたくないからやっていない。しょうがなく、三人がきょう力してやっている。葉が黄色くなったり、カビがはえたりすると、ビニールぶくろに入れてすてる。なかよし広場から、新しい葉をもってくる。はやとくんのはんはサナギが上からおちたそうだ。四はんは一匹三れいよう虫が死んだそうだ。三れいよう虫とは、二回だっ皮したよう虫のことだ。
 金曜日にぼくがよう虫を家にもって帰ることにした。なんでぼくがもって帰るときまったのは、ぼくがもって帰ると言ったからだ。あと、しゃしんをとりたかったからだ。ゆうかとえりかはもって帰るとすてられるそうだ。家にもって帰ったら五匹サナギになった。学校で二ひきサナギになった。まだ一匹サナギになっていないのもいる。
 あと四日くらいでサナギになりそうだ。どれくらい大きいモンシロチョウになるか、たのしみだ。
← 四月の下じゅん、理科の時間に
← キャベツを8こ









←  教室の中に入ってタマゴとよう虫のかんさつをして、理科のノートに絵をかいた。




← なぜかというと、……うみつけられるので、うらを下に


←※イチゴパックの中に「その葉を入れた」ということだね。
※「ロッカーの……」のことはなくてもよいから、この段落のことはけずろう。
← 葉を出して、イチゴパックをあらって、ティッシュでふく。




※「はやとくんのはん」→あとの「四はん」に合わせて「○はん」とする。



← なぜぼくがもって帰ると言ったかというと、ぼくが……と言ったからで、また、しゃしんを……。




※「あと四日くらいで……」の文を前の段落につないで、「どのくらい大きな……」で改行する。

 チョウチョになるのが楽しみになるくらいによく書けている。
明くんには「赤で直しているのは、まちがいだからというわけではない。
こう書くと読みやすくなるとか、言葉を付け加えたほうがよいとかいう例なのだ。
そう考えて、しっかり読んで書き直してみよう」とアドバイスする。

 なお、題も、続きがありそうだから「モンシロチョウ育て」とでもしようと提案する。

書き直した作文
 四月の下じゅん、理科の時間にモンシロチョウを育てることになった。
 学校のなかよし広場という所にキャベツが8こうえてある。一ぱんから六ぱんまでキャベツについているタマゴとよう虫をとりに行った。一ぱんからじゅんばんにとった。ぼくは六ぱんだ。やっととるじゅん番が回ってきた。花だんの中に入った。タマゴとよう虫がついているキャベツの葉を一まいとった。一ぱんにつき一まいとるのだ。ぼくのはんは五人だ。一人一まいずつえらんで、その中から一番タマゴとよう虫が多い葉をきめた。
 教室の中に入ってタマゴとよう虫のかんさつをして、理科のノートに絵をかいた。タマゴが五ことよう虫が二ひき葉についていた。タマゴは一ミリメートルぐらいで、トウモロコシのような形をしていた。よう虫は五、六ミリメートルぐらいだった。
 書き終わってから、葉をそのままロッカーの上においた。葉の表を下に向けた。なんでかというと、モンシロチョウのタマゴはキャベツの葉のうらにうみつけられるので、うらを下にむけるとタマゴがつぶれてしまうからだ。
 次の時間にイチゴパックの中にその葉を入れた。
 毎日フンをそうじしている。葉を出して、ティッシュの上にのかっているフンをすて、イチゴパックをあらう。ぼくとゆうきとひできがそうじをしている。あとの二人は、やりたくないからやっていない。しょうがなく、三人がきょう力してやっている。葉が黄色くなったり、カビがはえたりすると、ビニールぶくろに入れてすてる。なかよし広場から、新しい葉をもってくる。はやとくんのはんはサナギが上からおちたそうだ。四はんは一匹三れいよう虫が死んだそうだ。三れいよう虫とは、二回だっ皮したよう虫のことだ。
 金曜日にぼくがよう虫を家にもって帰ることにした。なぜぼくがもって帰るときまったかというと、ぼくがもって帰ると言ったからで、また、しゃしんをとりたかったからだ。ゆうかやえりかは、もって帰ると家に人にすてられるそうだ。家にもって帰ったら、二日目に五匹サナギになった。学校で二ひきサナギになった。まだ一匹サナギになっていないのもいる。あと四日くらいでサナギになりそうだ。
 どれくらい大きいモンシロチョウになるか、たのしみだ。
  








○ クラスは六ぱんに分かれていること、一つのはんには5人くらいいることなど、かんさつのチームのことがよく書かれている。



○ タマゴとよう虫のようすがよくわかる。





















 ※ ほんとうのりゆうは、土曜・日曜は世話をする人がいないからなのだね。
 また、「学校で二ひきサナギになった」のところは「学校にもどしてから、二ひきサナギになった」とするといいね。

 この続きを書くのは2週間後になる。

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3−2『モンシロチョウ育て』(2)(小3 佐藤 明)

はじめの作文 添削例・諸注意
 かんさつを続けた。4回くらいかんさつをして、1回目から3回目まではへんかがなかった。4回目のかんさつの時に、サナギにモンシロチョウの羽の黄色と点のもようがすけて見えた。
 そしてその次の朝学校に着いたら、正門でゆうたがぼくに、
「六ぱんのサナギが、1ぴきモンシロチョウになってるぞ」
と言ったので、ぼくはびっくりした。教室に入ってから、本当かどうかたしかめてみた。ゆうたの言ったとおりだった。イチゴパックの天じょうにぶらさがっていた。羽がまだちぢんでいたからとべるじょうたいじゃなかった。せんせいが来るのをまっていた。先生が来た。ゆうたが、先生に、
「六ぱんのモンシロチョウがうまれてます」と言った。一組でぼくのはんがさいしょにモンシロチョウがたんじょうした。先生が、
「みんな見たか。昼になったらモンシロチョウをにがすぞ」
と言った。昼になってからみんなでにがした。パックをあけて、まどのほうへ近づけた。そうすると、まどの緑色のあみにくっつきそうになったけれど、ひらひらととんでいった。みんな、
「バイバイ」
と言って手をふった。ぼくは、
「See you」
と言った。
 のこりの6ぴきはまだサナギだ。すけて中が見えている。だからすぐうまれそうだ。家で4ひきいっきにうまれた。学校がはじまってからもいっきに2ひきうまれた。
 ぼくたちの育てたモンシロチョウがぶじぜんいん次のたまごをうめるか心配だ。 
※ どこでかんさつをしたのだろう。家で? それとも、学校で? もし、これが家でのことであったとすれば、このあとの六ぱんのサナギは学校にもどしたサナギということになるかな。























※ 家と学校の両方で育てていたのだね。そうなら、そのことをはじめに書いておこう。

 明くんはスイスイ書いているようだ。ところが、テンポがよすぎて分かりにくいところがある。
注意書きにも書いたことだが、講評で次のように念押ししておいた。

 「話がちょっとわからなくなった。『かんさつを続けた』のは家に持って帰ったサナギのことなのか、
また、六ぱんのサナギは家に持って帰ったのとはべつに教室でも育てていたのか、
そこのところがちょっとわかりにくい。そのほかの、サナギがチョウになったときのことや、
にがしたときのことはとてもよく書けている。『いつ』『どこで』ということがはっきりすると、
最上等の作文に仕上がるから、そこのところに気をつけて、もう一度書いてみよう」

書き直した作文
 その後、ぼくはサナギを学校にもどして、休み時間にときどきかんさつを続けた。毎日ではないけれど、10日間くらいの間に4回かんさつをした。1回目から3回目まではへんかがなかった。4回目のかんさつの時に、サナギにモンシロチョウの羽の黄色と点のもようがすけて見えた。
 その次の朝、学校に着いたら、正門でゆうたがぼくに、
「六ぱんのサナギが、1ぴきモンシロチョウになってるぞ」
と言ったので、ぼくはびっくりした。教室に入ってから、本当かどうかたしかめてみた。ゆうたの言ったとおりだった。イチゴパックの天じょうにぶらさがっていた。羽がまだちぢんでいたから、とべるじょうたいではなかった。せんせいが来るのをまっていた。先生が来た。ゆうたが、先生に、
「六ぱんのモンシロチョウがうまれてます」と言った。一組でぼくのはんがさいしょにモンシロチョウがたんじょうした。先生が、
「みんな見たか。昼になったらモンシロチョウをにがすぞ」
と言った。昼になってからみんなでにがした。パックをあけて、まどのほうへ近づけた。そうすると、まどの緑色のあみにくっつきそうになったけれど、ひらひらととんでいった。みんな、
「バイバイ」
と言って手をふった。ぼくは、
「See you」
と言った。
 のこりの6ぴきはまだサナギだ。すけて中が見えている。だから、すぐうまれそうだ。また金曜日に家に持って帰った。家で4ひきいっきにうまれた。月曜日に学校にもどしてからも、いっきに2ひきうまれた。これで、すべてチョウになった。
 ぼくたちの育てたモンシロチョウがぶじぜんいん次のたまごをうめるか心配だ。 



















※「一組で」→「ぼくの組では」とするとよいか。これまでに、自分が一組であることをどこかに書いていれば、「一組」でよいのだが。
※「昼になって」で改行しよう。







← のこりの6ぴきは、この日はまだサナギだった。




※「……次のたまごをうんでくれるといいな」とでもしよう。

 これで、どこでどんなふうに生まれたかがよく分かった。作文のほうも一件落着といったところである。
 それにしても、明くんはものごとをよく「観察」している。

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 よく観察しているといえば、同じく小学3年生に、康輔くんがいる。

−1.『カブトムシ』(1)幼虫(小3 財津 康輔)

 康輔くんは5月の中ごろから作文を始めた。これはその第一作である。

はじめの作文 添削例・諸注意
 五月六日ぼくは、おじいちゃんちに行って、おじいちゃんとよう虫を、とりに行った。土の中によう虫がいるから、ぼくは見ていて、おじいちゃんが土をほります。きずつけたらしんでしまうので、ゆっくりほります。いっぱいいたけど、ちっちゃいので、じいちゃんはよこをほりました。ふかくほると、中からへびがでてきたので、きもちわるかったです。でも、大きいよう虫はとれました。 ← 五月六日、ぼくはおじいちゃんちに……
← ……カブトムシのよう虫をとりに行きました。
※ おじいちゃんの家はどこにあるのかな。また、よう虫はどこでとれるのだろう。
※「土の中に……」で行(ぎょう)を変える。
← ぼくはおじいちゃんがほるのを見ていました。
← ちっちゃかったので、土をもどして、おじいちゃんはそのよこをほりました。
※ へびはどのくらいいたのだろう。大きさは?
※ そのとなりをほったら、大きいよう虫がいたんだね。

※ 大きいよう虫は、今きみの家のどこにおいてあるのだろう。 

 添削例・諸注意は、ここには載せきれない。康輔くんはそれをよく読んで、次のように書き直してきた。
注意がよく分からなければ電話をするようにと言っておいたのだが、案じるまでもなかった。

書き直した作文
 五月六日、ぼくはおじいちゃんの家に行って、おじいちゃんとカブトムシのよう虫をとりに行きました。おじいちゃんの家は千葉にあります。家の近くのおはかのうらに行きました。
 よう虫は土の中にいます。ぼくはおじいちゃんがほるのを見ていました。きずつけたらしんでしまうので、ゆっくりほります。いっぱいいたけど、ちっちゃかったので、土をもどして、おじいちゃんはそのよこをほりました。ふかくほると、中からへびが出てきました。40センチくらいの、にごったむらさき色のへびが1ぴきいました。きもちわるかったです。
 そこで、そのとなりの所をほると、こんどは大きなよう虫がいました。
 カブトムシのよう虫は、虫かごの土の中に入って、今ぼくのへやのゆかにおいてあります。まい朝、学校に行く前に、早くせい虫になってほしいと声をかけている。そして、学校から帰ったときも声をかけている。
 




◎ これで、「いつ、どこで、何があったか」がよくわかった。


◎ へびの書き方もじょうずだ。大きさや色が書かれているので、気持ちのわるさが読む人にも伝わってくる。

※「そこで、その……」を前の段落の終わりの行につなぐ。



← 声をかけています。
※ 文の終わりの言い方をそろえよう。ここまでずっと「です、ます」と、ていねいな言い方をしているので、ここもそれに合わせて、ていねいな言い方にしよう。

 「この続きは必ず書こう」と言っておいた。
1か月ほどして、「1ぴき成虫になった。メスで、羽はまだ完全ではなく、
仰向けになって足だけ動かしている」というメモが届いた。

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 それから1か月余りたった7月中旬に、続きの作文が届いた。

−2.『カブトムシ』(2)誕生(小3 財津 康輔)

はじめの作文 添削例・諸注意
 七月八日、日曜日、お父さんとおふろにつかっていた時お母さんはひめいをあげていた。お母さんが
「こうすけのへやでカサカサなっているよ」
と何かがへやにいるような気もちで言った。ぼくはとてもあわててお父さんとぼくのへやに行った。ぼくは、へやに行ったとたん、葉っぱのカサカサする音や虫がガラスについた音やカブトムシのメスのにおいもした。なんでメスだとわかったかというと、においがオスよりメスのほうがくさいからだ。
 メスのにおいだとわかったぼくは、急いで虫かごのふたをあけた。中にいたのは1ぴきのカブトムシのメスがいた。元気で、わりばしをつかませると、のぼっててんじょうまでとんだ。とんだときのカブトムシはこわいので、お父さんにとってもらって虫かごに入れてもらった。元気がいいので、次のあさこん虫ゼリーを3ばいも食べた。
 カブトムシが1ぴきふえてよかった。
← ……つかっていた時、お母さんのひめいが聞こえた。お母さんは

← ぼくはとてもおどろいた。急いでおふろから出て、お父さんとぼくの……
← ……へやに行った。へやに入ったとたん……
← ……ついた音が聞こえた。カブトムシのメスの……
← ……とわかったので、ぼくは急いで……
← 中にいたのはやっぱりメスだった。

← 虫かごに入れた。
  元気がよくて、次の朝こん虫……

※ もう何びきかいるのかな。もし、そうなら、いつ成虫になったのか、そのことを、この話の続きとしてでよいから、ここに書き加えよう。

 最初の1ぴきが生まれた時の話かと思ったが、おしまいの一文を読むと、どうやらそうではなさそうである。
それに、においで分かるなど、カブトムシについては通(つう)な一面もうかがえる。
 そこで、いったん書き直した後に、最初の1ぴきの誕生からそれまでのことを書き加えるよう話す。

書き直した作文
 七月八日、日曜日、お父さんとおふろにつかっていた時、お母さんがひめいをあげていた。お母さんは
「こうすけのへやでカサカサなっているよ」
と、何かがへやにいるような気持ちで言った。ぼくはとてもおどろいた。急いでおふろから出て、お父さんとぼくのへやに行った。へやに入ったとたん、葉っぱのカサカサする音や虫がガラスについた音が聞こえた。カブトムシのメスのにおいもした。なんでメスだとわかったかというと、においがオスよりメスのほうが強いからだ。
 メスのにおいだとわかったので、ぼくは急いで虫かごのふたをあけた。中にいたのは1ぴきのカブトムシで、やっぱりメスだった。元気で、わりばしをつかませると、のぼっててんじょうまでとんだ。とんだときのカブトムシはこわいので、お父さんにとってもらって虫かごに入れた。
 元気がよくて、次の朝こん虫ゼリーを3ばいも食べた。
 カブトムシが1ぴきふえてよかった。


 五月のはじめにもらってきたよう虫は、さいしょは2ひきで、あとで5ひきついかした。
 六月のはじめごろにさいしょの1ぴきが生まれた。それはメスで、羽がおかしかったせいか、3週間ぐらいで死んでしまった。そのあと、オスが生まれた。オスは2ひきで、前のメスみたいではなく、羽もおかしくなかった。そのうちの1ぴきは体長8センチで、つのの長さは3センチぐらいだった。もう1ぴきは6センチで、つのは2センチぐらいだった。
 もう3びきいるので、わりばしで土をほじくりまわしていたら、穴の感じがしたので、そろっとほっていたら、メスがでてきた。メスは4センチぐらいだった。まだいると思ってほったら、1ぴき、5センチぐらいのメスが出てきた。さらにほり続けたら、5センチぐらいのメスが出てきた。これで全部せい虫になったと思ってうれしかった。
 だけど、じつはもう1ぴきいるよう虫をわすれていた。その1ぴきがお母さんをおどろかしたのだ。
 


























※ そういえば、そのことはメモで知らせてくれていたね。



← 体長が8センチぐらいで


※「もう4ひきいる」のでは、と思うのだが、……

 これで話がつながった。最後は推理小説の謎解きのようでもある。

 これには後日談がある。ついでに紹介しよう。

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−3.『カブトムシ対クワガタ』(小3 財津康輔)

 実は、おじいちゃんからカブトムシの幼虫といっしょにクワガタももらって、
いっしょに育てていたということだ。

はじめの作文 添削例・諸注意
 7月12日木曜日、ぼくの家で上村くんと、カブトムシとクワガタムシを対けつさせた。カブトムシはこげ茶色で、体長8センチ、つのの長さは3センチぐらいだった。クワガタはこげ茶色で体長5センチぐらい、はさみの長さは2センチぐらいだった。
 20センチの木にカブトムシとクワガタを手でもってのせた。カブトムシは歩いて、つのをクワガタの下に入れた。クワガタははさみでカブトムシのせなかをはさんだ。カブトムシは下によけて、クワガタを持ち上げて後ろに投げとばした。上村くんのほうにクワガタがとんできたので、上村くんはびっくりしてよけた。クワガタはひっくりかえってもがいていた。クワガタをきずつけると死んでしまうので、そっと虫かごにもどした。
 クワガタが30センチぐらいとばされるとは思わなかったし、カブトムシがこんなに力があるとは思わなかった。
← 上村くんのカブトムシとぼくのクワガタを対けつさせた。














← カブトムシにこんなに力が……

 双方の色や大きさ、戦いの様子が実によく書けている。
ほとんど直すところがないので、書き直しの指示をしていないが、この戦いには次のような後日談がある。

 「とても強いカブトムシなので、また、ぼくにはオスが1ぴきしかいなかったので、
そのカブトムシをメスのカブトムシと取りかえてもらった」

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『土』 (小5 椎谷日菜)

 日菜さんは、何を書いてよいか分からないときは、課題を出してほしいと言ってくる。
道場では、そんな場合に備えて、いろいろ課題を用意している。
その一つに、「山」「川」「海」「空」、「月」「花」「光」「風」、「火」「水」「木」……などのグループがある。
日菜さんはこれらの課題を次々にこなしている。「土」はその中の一つである。

はじめの作文 添削例・諸注意
 私の家では、家庭菜園をしています。前に、畑の中をほったらミミズがたくさん出てきました。びっくりしたけれど、どうしてこんなにたくさんのミミズが土の中にいるのか調べてみたくなりました。
 ミミズのえさは、主にかれ葉やかれ枝、残飯などです。私の家の畑にも、生ゴミをよく入れます。ミミズはそれらの、残り物をなんでもきれいに食べてくれます。そして、かれ葉やかれ枝、残飯などが腸の中のび生物とまざってすりつぶされ、植物にとって栄養のあるふんを出します。ミミズのふんはかん境によく、栄養を持っているから、化学肥料や農薬をまかずにおいしい野菜を作ることができます。
 「土壌圏活用型農業」(どじょうけんかつようがたのうぎょう)という農業も作られました。かんたんに言えば、土の中の生き物がはたらきやすい環境を作って、作物を育てようという農業です。土の中の生き物のよいところをとり入れ、栄養たっぷりの土になるので、いい工夫だなと思いました。土の中の生き物が元気にくらせる土は生きている土で、生き物がくらせない土は死んだ土だと思いました。
 私は、ミミズは気持ち悪いとばかり思っていたけれど、ミミズには土を土をきれいにする役割があり、見直しました。これからの日本で、ミミズのはたらきを生かした農業ができればいいなと思いました。
← 私の家の庭には菜園があります。



← ……畑には、よく生ゴミを
← ……きれいに食べます。枯れ葉や……などは腸の中の微生物と混ざってすりつぶされ、ふんとなって土の中に出ます。これは植物の栄養になります。



← ……という農業も始められています。これは、かんたんに言えば、

 日菜さんはいつも身近なところで題材を探し、よく調べてもいる。
しっかり書いているから、直すところはあまりない。

書き直した作文
 私の家の庭には菜園があります。前に、畑の中をほったらミミズがたくさん出てきました。びっくりしたけれど、どうしてこんなにたくさんのミミズが土の中にいるのか調べてみたくなりました。
 ミミズのえさは、主に枯れ葉や枯れ枝、残飯などです。私の家の畑には、よく生ゴミを入れます。ミミズはそれらの残り物を、なんでもきれいに食べます。枯れ葉や枯れ枝、残飯などは腸の中の微生物とまざってすりつぶされ、ふんになって土の中に出ます。これは植物の栄養になります。ミミズのふんは環境によく、栄養があるので、化学肥料や農薬をまかずにおいしい野菜を作ることができます。
 「土壌圏活用型農業」(どじょうけんかつようがたのうぎょう)という農業も始められています。これは、かんたんに言えば、土の中の生き物が働きやすい環境を作って、作物を育てようという農業です。土の中の生き物のよいところをとり入れ、栄養たっぷりの土になるので、いい工夫だなと思いました。土の中の生き物が元気に暮らせる土は生きている土で、生き物が暮らせない土は死んだ土だと思いました。
 私は、ミミズは気持ち悪いとばかり思っていたけれど、ミミズには土を土をきれいにする役割があり、見直しました。これからの日本で、ミミズの働きを生かした農業ができればいいなと思いました。
 

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『砂鉄集め』 (小3 佐藤 明)

 明くんはこのページの『モンシロチョウ』のところにも登場している。
明くんのいいところは、ふだんのふつうの生活の中で作文の材料を見つけ、
それを一つの話にまとめていることである。

はじめの作文 添削例・諸注意
 1月26日の午後1時半に、ぼくは、お母さんと妹の3人で近所にある小山公園に行った。ぼくが持っていった物は、フィルムケース、じ石、ビニールぶくろの3つだ。
 前に金魚公園の砂場の中でやってみたら、あまり砂鉄がじ石にくっつかなかった。金魚公園はさらさらでつぶが小さい砂だ。小山公園は金魚公園より土が多い。黒い砂で金魚公園の砂よりもつぶが大きい。だから小山公園に行った。ぼくがしっている砂鉄の多い所は小山公園の西がわの木の根もとだ。ぼくはポケットからフィルムケース、じ石、ビニールぶくろを取り出した。じ石をビニールぶくろに入れて、砂をかぶせてひきぬいた。そーっとひきぬいたら、じ石に砂がボーボーくっついていた。それをフィルムケースの上にかぶせてふくろの中のじ石を取った。そうしたら、砂鉄がフィルムケースの中に入った。
 妹はじ石をそのまま砂の中に入れてしまった。だから、じ石についた砂鉄をじゃりじゃり手で取っていた。10分砂鉄集めをした。砂鉄がフィルムケースに半分くらい取れた。
 家に帰って砂鉄を定ぎでしらべた。一番小さい物は1mmもなかった。大きいのは5mmもあった。スライムの中に砂鉄を入れて遊びたい。





← 金魚公園の砂は……つぶが小さい。



※「ぼくは……」で改行して、「ポケットから道具を取り出した」とする。
← ……砂をかぶせて、そーっとひきぬいた。すると、じ石に砂鉄が……。
◎「ボーボー」がいいね。そんな感じだ。それよりも、砂鉄集め方法がうまいね。たいていの人は妹のようにして取っているようだ。
◎ 砂鉄の大きさを調べたのはすてきだね。
 ところで、スライムでどうやって遊ぶのだろう。それも書いておこう。

 「スライムのことなど、遊び方を書いておこう」と言っておいたら、興味深いことが書き加えられて届いた。

書き直した作文
 1月26日の午後1時半に、ぼくはお母さんと妹の3人で、近所にある小山公園に行った。ぼくが持っていった物は、フィルムケース、じ石、ビニールぶくろの3つだ。
 前に金魚公園の砂場の中でやってみたら、あまり砂鉄がじ石にくっつかなかった。金魚公園の砂はさらさらでつぶが小さい。小山公園は金魚公園より土が多い。黒い砂で金魚公園の砂よりもつぶが大きい。だから小山公園に行った。小山公園でぼくが知っている砂鉄の多い所は、西がわの木の根もとだ。 ぼくはポケットからフィルムケース、じ石、ビニールぶくろを取り出した。じ石をビニールぶくろに入れて、砂をかぶせてそーっとひきぬいた。すると、、じ石に砂がボーボーくっついていた。それをフィルムケースの上にかぶせてふくろの中のじ石を取った。そうしたら、砂鉄がフィルムケースの中に入った。
 妹はじ石をそのまま砂の中に入れてしまった。だから、じ石についた砂鉄をじゃりじゃり手で取っていた。10分ぐらいで、砂鉄がフィルムケースに半分くらい取れた。
 家に帰って砂鉄を定ぎでしらべた。一番小さい物は1mmもなかった。大きいのは5mmもあった。

 4日後、スライムの中に砂鉄を入れて遊んだ。ぼくは、前から砂鉄の入ったスライム作りをしたかった。スライムを作る材料は洗たくのり、ホウ砂、絵の具、砂鉄だ。まず、洗たくのりをコップに入れて、湯を加えてかきまぜる。その中に、ホウ砂をとかしてある水と黒絵の具、砂鉄を入れてすばやくかきまぜる。そうして、かたまったらスライムができた。
 ぼくはコップからスライムを取り出してつくえの上に置いた。そして、おとうさんからかりたネオジムじ石をそっと近づけたら、スライムが「ニュー」とのびてきてくっついた。じ石にくっついた黒い物を取ったら、じ石に砂鉄だけがくっついていた。
 砂鉄入りのスライムが作れてうれしかった。































◎ おもしろいものができたねぇ。
 「ニュー」という感じもいい。

 スライムの「ニュー」とのびたところの写真はないかなぁ」と書き添えておいたら、
送ってくれたので、それを紹介しよう。

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『マチカネワニ』 (中1 出口賢児)


最初は『社会見学』について書いたのだが、
大阪近辺の哺乳類についての講義を聞いたり、昆虫の標本を観察したりした話に続いて、
恐竜展示室をのぞいた話の中に「マチカネワニ」とあるのが目についた。
おもしろそうなので、改めてそれについて書いてもらった。

はじめの作文 添削例・諸注意
 10月21日、社会見学で大阪市立自然史博物館へ行きました。ここには何回も行ったことがあり、ティラノサウルスのスーの特別展の時にも行ったことがあります。最も印象に残ったのは、前に行った時には展示されていなかったマチカネワニの全身骨格を展示してあったことです。
 マチカネワニは第2展示室に展示してあり、そこには他に、アロサウルス、ステゴサウルス、ヤベオオツノジカ、デスモスティルス、ナウマンゾウなどの化石が展示してありました。
 マチカネワニは、更新世に日本に生息していたワニです。化石は、昭和39年5月に大阪府の待兼山に位置する大阪大学豊中キャンパスの理学部新校舎建設現場から出土しました。発見の発端は、化石の採取に来ていた二人の青年が、見つけた骨片の化石を自然史博物館に持ち込み、鑑定を依頼したことです。その後の発掘を通して、ほぼ全身の化石が見つかり、ワニの化石であることが判明しました。この出土は、日本で初めてのワニの化石発見でした。発掘当時は、体長8メートルと推定されましたが、その後7メートル弱であろうと修正されました。このワニは、当初はクロコダイル科のマレーガビアル属の新種と考えられました。その後の研究で、マレーガビアル属ではなく別種のワニであることが示唆されました。なお、ワニ目には複数の科がありますが、マチカネワニについては属する科がまだ定まっていません。また、マチカネワニの類似種が浜名湖北岸や大阪府高槻市の北部、岸和田市流木町などの、日本各地で発見されました。
 今回の社会見学では、今まで見たことがないマチカネワニを見られて、とてもよかったです。



← 今度の見学で最も印象に残ったのは、チカネワニの全身骨格を……


◎ 博物館の様子が分かる。




◎ これで、名前の由来がよく分かる。






◎ 大きさの示されているのがよい。
 それにしても、大きいね。現在のワニと比べても、大きいほうだろう。




← ……発見されています。

賢児くんは、言うまでもなく、恐竜への関心が相当に高い。話は専門的でさえある。
そこで、少し解説を補っておくと、
更新世というのは約180万年前から1何年前までということである。

書き直した作文
 10月21日、社会見学で大阪市立自然史博物館へ行きました。ここには何回も行ったことがあり、ティラノサウルスのスーの特別展も見ました。今度の見学で最も印象に残ったのは、マチカネワニの全身骨格を展示してあったことです。初めてみました。
 マチカネワニは第2展示室にあり、そこには他に、アロサウルス、ステゴサウルス、ヤベオオツノジカ、デスモスティルス、ナウマンゾウなどの化石が展示してありました。
 マチカネワニは、更新世に日本に生息していたワニです。化石は、昭和39年5月に大阪府の待兼山に位置する大阪大学豊中キャンパスの理学部新校舎建設現場から出土しました。発見の発端は、化石の採取に来ていた二人の青年が、見つけた骨片の化石を自然史博物館に持ち込み、鑑定を依頼したことです。その後の発掘を通して、ほぼ全身の化石が見つかり、ワニの化石であることが判明しました。これは、日本で初めてのワニの化石の発見でした。発掘当時は、体長8メートルと推定されましたが、その後7メートル弱であろうと修正されました。このワニは、当初はクロコダイル科のマレーガビアル属の新種と考えられました。その後の研究で、別種のワニであることが示唆されました。なお、ワニ目には複数の科がありますが、マチカネワニについては属する科がまだ定まっていません。また、マチカネワニの類似種が浜名湖北岸や大阪府高槻市の北部、岸和田市流木町などの、日本各地で発見されています。
 今回の社会見学では、今まで見たことがないマチカネワニを見られて、とても満足しました。 
























◎ 「示唆」という言葉がいいね。適切だ。

マニアの話というのはおもしろい。素人に何かを気付かせてくれる。

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『ユリシス』 (小5 椎谷咲歩)


咲歩さんの家族は旅行好きだ。

はじめの作文 添削例・諸注意
 オーストラリア旅行の2日目に、家族4人でアサートン高原ツアーに行きました。バスで行く途中、バリン湖の近くのティーハウスで、中庭に出て歩いていたら、とつぜん母が、
「ユリシス」
と言ったので、母が見ているほうへ行くと、葉っぱにチョウチョが止まっていました。止まっているときは羽が茶色で、きれいではないけど、飛んだときには青いキラキラした色になります。私は写真をとろうとしましたが、葉っぱに止まっているので、きれいな姿はとれません。飛び上がったとき、何回かシャッターを押していると、1枚だけきれいにとれたのがありました。私は思わず、
「やったぁ」と言いました。
 3日目に植物園に行きました。そこには赤や白のいろいろな花が咲いていました。父と2人でベンチに座って水分補給をしていると、青いチョウが飛んできたので、私は、
「ユリシス」
と叫びました。父も見たらしいのですが、すぐにどこかへ飛んでいってしまいました。10分ぐらいたって、父が、
「ユリシスだ」
と叫んだので、見てみると、2匹飛んでいました。でも、すぐにどこかへ消えてしまいました。
 1枚しか写真にとれなかったけれど、私はユリシスを4匹見たことになります。とてもきれいだったので、このことは一生忘れないと思います。 







○ ユリシスはオーストラリアの北東部でしかみられないということだが、日本名もあるようだね。そんなことも説明しておこう。
 模様や色についても、何より、ユリシスはどんなふうにきれいなのかを紹介しよう。










○ ユリシスには、1回見ると幸せになれるというふうな言い伝えがあるようだね。それを書き添えておくと、うれしい気持ちがもっともっと伝わるだろうね。


書き直した作文 添削例・諸注意
 オーストラリア旅行の2日目に、家族4人でアサートン高原ツアーに行きました。バスで行く途中、バリン湖の近くのティーハウスで、中庭に出て歩いていたら、とつぜん母が、
「ユリシス」
と言ったので、母が見ているほうへ行くと、葉っぱにチョウチョが止まっていました。止まっているときは羽が茶色で、きれいではないけど、飛んだときには黒いふちの中にるり色の、青いキラキラした色になります。私は写真をとろうとしましたが、葉っぱに止まっているので、きれいな姿はとれません。飛び上がったとき、何回かシャッターを押していると、1枚だけきれいにとれたのがありました。私は思わず、
「やったぁ」と叫びました。
 ユリシスは日本ではオオルリアゲハと呼ばれていますが、これはオーストラリア東北部のクイーンズランド熱帯地域でしか見られないと聞いていたので、とてもラッキーだと思いました。
 3日目に植物園に行きました。そこには赤や白のいろいろな花が咲いていました。父と2人でベンチに座って水分補給をしていると、青いチョウが飛んできたので、私は、
「ユリシス」
と叫びました。父も見たらしいのですが、すぐにどこかへ飛んでいってしまいました。10分ぐらいたって、父が、
「ユリシスだ」
と叫んだので、見てみると、2匹飛んでいました。でも、すぐにどこかへ消えてしまいました。
 1枚しか写真にとれなかったけれど、私はユリシスを4匹見たことになります。とてもきれいだったので、このことは一生忘れないと思います。 








←◎ これで、ユリシスというのはどんな蝶なのかだいたい分かる。









咲歩さんが撮った写真を紹介しよう。



黒いふちが見える。青が白っぽいのは光線が強すぎたせいなのだろう。

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『分子模型』(小5 舩越洸太)


洸太くんは額の生え際が野口英世に似ている。そのため、
道場では「はかせ」と呼ばれているが、
興味の方向にはその名にふさわしいものがある。

はじめの作文 添削例・諸注意
 僕の家には、化学に関するものがいろいろあります。例えば、化学の本やファイル、分子模型などです。
 僕が化学に興味をもったきっかけは、家でおもしろそうな本を探しているときに見つけた2冊の本です。2つとも「化学」と大きく印刷してある、ぶ厚い本です。父の氏名が書いてあるので、父が高校生の時に使った本のようです。
 最初は内容がよく分からなかったのですが、何回も読み返しているうちに、だんだん意味がわかってきて、どんどんのめりこんでいきました。
 化学にはまってから、何冊も化学の本や分子模型を買ってもらいました。分子模型は原子から手足が出ているような形をしています。でも、その分子模型では大きな分子を作ることができませんでした。そこで、そこで、もっと大きな分子が作れる模型がほしいなとつぶやいていたら、クリスマスプレゼントに買ってもらえました。組み立ててみると、ビタミンやクエン酸などの低分子のものはたいてい作れました。
 それからしばらくして、祖父が大きな分子模型をくれるというので、電車に乗って都内の祖父の家に行きました。リビングに入ると、テーブルの上に大きな箱がのっていました。開けてみると、タンパク質やヘモグロビンの模型が入っていました。
 家で組み立ててみると、とても大きな分子を作ることができました。長方形で、たて30センチ、横50センチもありました。困ったのは、それを置く場所がないことです。そこで、タンスを空にしてもらって、そこに入れました。
 それからまた別の日に、別のタンパク質を作ってみようと思いましたが、パーツが足りなくなってしまいました。何かの分子を思いついても、構造に無理があったりパーツが足りなかったりして、分子の数はあまり増えていません。
 次の目標はもう一つのタンパク質のほか、糖類を組み立てることです。











← 何冊もの化学の本や分子模型のセットを……
※ 原子の数はどのくらいで、手足の長さはどのくらいあるのだろう。






※ おじいちゃんはどんな仕事をしているのだろう。
※ 両方とも出来上がった模型だったのかな。パーツのセットだったのかな。
 

専門領域の用語で、例えば「低分子」ということなど、
一般には分からない言葉もあるが、
作文の上ではこれはそのままでよいだろう。

書き直した作文 添削例・諸注意
 僕の家には、化学に関するものがいろいろあります。例えば、化学の本やファイル、分子模型などです。
 僕が化学に興味をもったきっかけは、家でおもしろそうな本を探しているときに見つけた2冊の本です。2つとも「化学」と大きく印刷してある、ぶ厚い本です。父の名前が書いてあるので、父が高校生の時に使った本のようです。最初は内容がよく分からなかったのですが、何回も読み返しているうちに、だんだん意味がわかってきて、どんどんのめりこんでいきました。
 化学に興味をもつようになってから、何冊もの化学の本や分子模型の組み立てセットを買ってもらいました。分子模型は原子から手足が出ているような形をしています。手足の長さは3センチメートルぐらいで、原子の玉は90個ぐらい付いています。でも、その分子模型では大きな分子を作ることができませんでした。そこで、もっと大きな分子が作れる模型がほしいなとつぶやいていたら、クリスマスプレゼントに買ってもらえました。組み立ててみると、ビタミンやクエン酸などの低分子のものはたいてい作れました。
 それからしばらくして、祖父が大きな分子模型をくれるというので、電車に乗って都内の祖父の家に行きました。祖父は大学で化学を教えていたそうです。リビングに入ると、テーブルの上に大きな箱がのっていました。開けてみると、ヘモグロビンの模型とタンパク質のパーツが入っていました。
 家でタンパク質を組み立ててみると、とても大きな分子を作ることができました。たて30センチ、横50センチもありました。困ったのは、それを置く場所がないことです。そこで、タンスを空にしてもらって、そこに入れました。
 それからまた別の日に、別のタンパク質を作ってみようと思いましたが、パーツが足りなくなってしまいました。何かの分子を思いついても、構造に無理があったりパーツが足りなかったりして、模型の数はあまり増えていません。
 次の目標はもう一つのタンパク質と、糖類を組み立てることです。


























◎ これで、様子がよく分かるようになった。


どうか、この方面で資質を開花させてほしいものだ。

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10『白い帽子』 (小5 椎谷咲歩)


「科学は素朴な疑問から始まる」という例を紹介しよう。

はじめの作文 添削例・諸注意
 私は、夏にかぶる帽子がなぜ白いのか、疑問に思ったことがあります。冬の帽子が黒いからだとか、ブラウスに合わせているからだとか思いましたが、もっとよい答えがあるはずだと思いました。
 3年生の理科の授業で、「百葉箱」について勉強しました。学校の畑にあるので、見に行くと、北向きでした。先生は「北を向いているから、日光が差し込むのを防いでくれるんだ」と言っていました。私は、箱はなぜ白いのか聞いてみると、「太陽熱の吸収を防いでくれるんだよ。夏帽だってそうだろ」と答えてくれました。私は、「白い色は太陽熱の吸収を防ぐ」ことを知りました。
 それと同時に、黒い色は太陽熱をよく吸収するということ、だから、冬服には黒が多いことも知りました。
 白い帽子についての疑問から、いろいろなことを知ることができました。






← ……あるので、それを見に行くと、とびらは北向きでした。

ちなみに、
『ファーブル昆虫記』でおなじみのアンリ・ファーブルは幼いとき、
「この輝かしい(太陽の)光を、わたしは口で受けているのだろうか、
それとも、目で受けているのだろうかと思った」と言い、これが
「私の『科学的好奇心』から生まれた初めての疑問だった」
と言っている。

このサイトでは、このような素朴な疑問からの探求を歓迎する。


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11.『雪合戦』 (小5 藤平雅大)

ふだんの作文が入試に役立つ例を紹介しよう。

はじめの作文 添削例・諸注意
 2月15日、大雪が降った次の日、僕は近くの公園で大滝君と雪合戦をしました。
 初めに、公園にある木を的にして、的当てをしました。雪を投げても、あまり飛びませんでした。でも、たくさん投げているうちに、45度くらいに投げると、一番遠くへ飛ぶことがわかりました。それでも、木の的にはなかなか当たりませんでした。少し当たるようになって、雪合戦をしました。
 大滝君は命中率がよくて、少ししか投げなかったのに、投げるたびにぼくに当たりました。ぼくはたくさん投げて少ししか当たらなかったので、当たったのは2人とも同じ数ぐらいでした。投げ方を変えて、1回に玉を2つ投げるようにしたら、よく当たるようになりました。また、足を目がけて投げるようにしたら、たくさん当たるようになりました。
 最後に、かまくらを作って、大滝君を中に入れて、かまくらをくずしました。大滝君は何とか雪を払いのけて出てきましたが、顔がわからないくらいに雪まみれになっていました。 



← あまり遠くに……
◎ 大発見だ。高校生になると、物理で習うほどの法則だ。






◎ いろいろ工夫しているんだね。



○ 必ずこういうおまけがつくんだね、きみの遊びでは。


雅大くんの演習プログラムの中に、次のような主旨の課題があった。
「あなたの身近な体験や経験を具体的にあげ、
科学についてのあなたの考えや意見を述べなさい」
(2007年 千葉市立稲毛高校附属中)

雅大くんは『雪合戦』の作文を応用して、次の答案を書いた。

はじめの答案 添削例・諸注意
 友だちと雪合戦をしているとき、ぼくはどう投げたら玉が遠くまで飛ぶのかを考えたことがありました。
 まず、ぼくはどの角度で投げたらいいのかを考え、どの重さでもわかるように、雪玉、野球ボール、テニスボールを用意しました。はじめに、雪玉で、25度、30度、35度、……、と、5の倍数ずつ角度を増やして、60度まで投げていくと、約45度ぐらいで一番遠くに飛びました。次に、一番重い野球ボールで投げてみると、雪玉と同じ結果になり、一番軽いテニスボールでも同じでした。この結果から、重さに関係なく、一番玉の飛ぶ角度は45度であることがわかりました。
 次に、体積は飛ぶ距離と関係があるのかと考えました。体積を変えられるのは雪玉だけなので、雪玉で実験しました。角度は45度で、大きさを少しずつ大きくして実験しました。何回も投げて調べてみたら、げんこつの3分の2ぐらいの大きさが一番遠くへ飛ぶことがわかりました。
 ぼくはこの実験の結果は体育の時間に生かせると思いました。ノーベル賞を受賞した野依良治博士は、科学は身近な体験から始まると言っていると本文に書かれていますが、ぼくは、このような雪玉の体験が科学につながるのかなと思いました。






← 5度ずつ角度を増やし、60度まで上げていくと、……
※ 「次に、」を削除する。次の段落の始めにもあるから。





← 大きさを少しずつ大きくしたり小さくしたりして、投げてみました。


← ……と思いました。本文には、ノーベル賞を……、と書かれていますが、……


念のため、この答案は6年生になってからのものである。

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12『琥珀』(こはく) (小4 舩越 渉)


「こはくいろ」という言葉を耳にすることがあるが、
それはどんな色で、もとは何なのだろうか

はじめの作文 添削例
 ぼくは2012年のクリスマスに、サンタさんから琥珀という化石をもらいました。
 琥珀は、大昔の樹脂が地中で化石のようになったもので、僕がもらったのは、アリ目ハチ科の虫が入った、虫入りの琥珀でした。半透明で、黄色っぽいです。大きさはたて2cm、横3cmぐらいで、虫は1〜2mmくらいで、黒い色です。琥珀の中には虫のほかに、気泡が入っていて、きれいでした。入れ物はプラスチックでできていて、円柱でした。大きさは直径5cm、高さが3cmくらいでした。琥珀はわたの上にのっていました。
 ぼくは、ほんとうは、サンタさんに化石をお願いしていたのですが、琥珀が届きました。イメージは恐竜の牙で、イメージとちがって、ちょっとがっかりしましたが、琥珀はとてもきれいで、貴重な化石だと分かったので、いい物をもらったと思いました。
 今も大事にしています。
※ きみが3年生の時のことだね。

←※ アリ目(もく)ハチ科(か)


※ 虫や気泡のことは、入れ物の後にもっていこう。


※ ほんとうは、恐竜の牙がほしかったのかな。それなら、そのように書き直してみよう。

おおよそ見当がつくように、渉くんは化石に興味をもっている。
説明は専門的でさえある。

書き直した作文 添削例
 ぼくは2012年のクリスマスに、サンタさんから琥珀という化石をもらいました。
 琥珀は、大昔の樹脂が地中で化石のようになったもので、僕がもらったのは、アリ目ハチ科の虫が入った、虫入りの琥珀でした。半透明で、黄色っぽいです。大きさはたて2cm、横3cmぐらいで、虫は1〜2mmくらいで、黒い色です。入れ物はプラスチックの円柱で、直径5cm、高さが3cmくらいでした。琥珀はわたの上にのっていました。虫のほかに、気泡が入っていて、きれいでした。
 ぼくは、ほんとうは、サンタさんに恐竜の牙の化石をお願いしていたのですが、琥珀が届きました。イメージとちがって、ちょっとがっかりしましたが、琥珀はとてもきれいで、貴重な化石だと分かったので、いい物をもらったと思いました。
 今も大事にしています。


◎ このあたりの説明がじょうずだ。


渉くんは豊かな世界に生きている。

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13『腐葉土』(ふようど) (小5 馬路陶子)


はじめの作文 添削例
 私のおじいちゃんは東京の世田谷区に住んでいます。5年くらい前まで、しゅみの畑仕事をしていました。今は、庭でユリ、チューリップ、ブルーベリー、シソなどを、腐葉土を使って育てています。スーパーなどで売っている肥料には化学的な薬が入っていて、ミミズが死んでしまうので、家で腐葉土を作って使っています。
 腐葉土というのは、クヌギ、ケヤキなどの木の落ち葉を積み重ねて腐らせたものです。私が行ったとき、裏庭に置いてあった腐葉土にさわってみたら、茶色でやわらかく、軽い感じでした。細かい木の葉や枝がまじっていて、しめっていました。中にはミミズがたくさんいました。
 腐葉土はミミズがいないとできないそうです。ミミズは腐った葉を食べてふんを出し、そのふんが土といっしょになって栄養になります。ミミズは大事な虫だということが分かりました。

 ミミズはおじいちゃんの家にはあまりいないので、おじいちゃんは時々自転車で近くの駒沢公園へミミズを取りに行きます。私がおじいちゃんに連れていってもらったとき、ミミズがうじゃうじゃいたので、気持ち悪くなって、さわれませんでした。
 ゴールデンウィークにおじいちゃんの家に行ったとき、私はユリの苗に腐葉土をかけました。2か月ぐらい後に行ったら、ユリの花が大きく咲いていました。
 化学肥料は健康に害を与えるおそれがあるそうなので、みんなが腐葉土のような有機肥料を作って使えば、自然のものを使っているだけなので、環境にもよく、健康な社会になると思います。





← ミミズが死んでしまうからと言って、







← そのふんが土といっしょになって肥料になります。 

おじいちゃんのような生活を「豊かな暮らし」というのだろうな。

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14『レールのすき間』 (小6 椎谷 咲歩)


「科学は日常の何気ない疑問から始まる」とは、
ノーベル賞級の科学者たちがよく口にすることだ。

はじめの作文 添削例
 とても寒い日に電車を待っているとき、何気なくレールを見ると、1センチぐらいのすき間ができていました。かなり広く空いていたので、危なくないのかなと思いました。そういえば、こんなに広く空いているのは見たことがありません。レールというのはくっついているものだと思っていました。私は、なぜレールとレールの間にすき間があるのか不思議に思いました。
 理科の時間に、金属の実験をしました。ガスバーナーと金属の球、球と同じ大きさの輪を用意します。金属球を熱すると、輪の中を通るかという実験です。まず、金属球を輪の中に通し、次に、その金属球をガスバーナーで熱します。すると、金属球は輪を通らなくなりました。先生は「金属を熱すると、ぼう張するのだ」と言いました。私は「あっ、そうか。電車のレールも同じなのだ」と思いました。夏は暑いから、レールがぼう張してすき間がなくなり、冬は寒いから、レールが収縮してすき間ができるのだと納得しました。疑問が一つ解けました。
 ふだん普通に生活していても、ちょっと変わったものがあれば、そこに目を向けると、疑問に思うことがたくさんあります。これからも、いろいろな所に目を向けて、疑問に思うことがあれば、それを解決していきたいです。

← ……見ると、レールとレールの間に1センチぐらいの








← ……輪から抜けなくなりました。

何ごとであれ、疑問が解けると気分がすっきりする。
疑問をもつことは、健康にもいいことなのかもしれない。

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15.「  」

準備中



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